短期集中型講義

塾や予備校では、「終日勉強特訓」や「集中講義」といった講座を提供していることがよくあります。
また、夏期講習や冬期講習では、「お盆休み以外は朝から晩まで授業」といった形式や、「3時間×4日間連続の講義」を行う塾や予備校がほとんどです。

こういった形の講座・授業を「短期集中型講義」を呼ぶことにしましょう。
短期集中型講義には、果たして意味はあるでしょうか。
私の答えは「ノー」です。

思い返してみてください。たとえば中学校や高校の定期テスト前の「一夜漬け」に意味はあったでしょうか。確かに、一夜漬けをした次の日のテストではある程度点数が取れることもあると思います。しかし、長期的なスパン、たとえば入試を考えたときに、その一夜漬けは有効だったでしょうか。
有効だった、と自信をもって言える方は少ないのではないでしょうか。

短期集中型講義も、本質的に一夜漬けと同じであるという意味で、効果はないと私は考えます。
優秀な講師が短期間で知識や技法を教えてくれるのだから、一夜漬けとは違うじゃないか、と思う方もいることでしょう。
では、その短期間での講義を、「完璧に」理解し習得することができるのでしょうか。毎日講義があるなら、予習と復習を毎日する必要があります。終日授業があるときに、そんなことが可能でしょうか。ましてや、優秀な講師が授業をするのならば、その密度はきわめて高いものになります。これを終日毎日、となると消化不良を起こすのは目に見えています。いわば、レストランのフルコース料理を毎日毎日食べ続けるようなものです。次々情報が与えられ続ける状況では、むしろ思考停止に陥ることの方が多いのではないでしょうか。そして、講義が終われば学んだ(はずの)知識は消え去っていくでしょう。

こういった考えから、私は短期集中型講義はお薦めしません。授業を受けるにしても、毎日決まった曜日、時間にコンスタントに受けるべきです。そうしなければ勉強のペースも崩れてしまいます。
(勉強を淡々をする、ということについては別の記事で書こうと思います)

勉強する目的は、自分の成績を上げ、志望校合格といった目標を達成することです。それを念頭に置いて、自分に何が必要なのかを考えていくことが重要です。