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反射神経で解く、ということ

受験に必要なのは、「反射神経」です。

 

いやいや、入試問題を解くには「思考力」とか「表現力」とかでしょ。それがこれからの入試で問われることじゃん。そんなツッコミが聞こえてきます。

 

もちろん、「思考力」や「表現力」は否定しません。確かに入試問題を解くにもそれらが必要です。ただ、こと「入試問題を解く」ということを考えると、反射神経は絶対的に必要です。ここでいう「反射神経」とは、「問題を見たら反射的に答えや解法が思い浮かぶ」くらいの意味だとご理解ください。

 

入試には、必ず制限時間があります。限られた時間内で与えられた問題を素早く正確に解くことが問われているわけです。論文を書くのに数か月与えられる大学とは全く違います。この制限時間の中で合格点をとるために絶対的に必要なのが、反射神経なのです。

 

たとえば、皆さん「九九」を小学生で習ったと思います。今でも「いちいちがいち、いんにがに…」と暗唱できることでしょう。もし、九九が言えなかったら、どうしますか?9×5があったとして、図を描きますか。それとも指で数えますか。それは不可能ではありませんが、途方もない時間がかかります。高校入試などの数学の試験において九九を言えないことは致命的でしょう。

 

この例でお分かりのように、数学にも、まずは基礎的な計算を反射的に行えることが必要です。英語でも、"for the first time"と"at first"の違いを瞬時に言えますか?前者は「初めて」で後者は「はじめは」と訳すことができます。これがわからなければ誤読につながります。英単語や熟語を見たら一瞬で意味を言えることが不可欠なのです。この場合の「一瞬」は「1秒以内」だと考えてください。

 

高校入試の実際の問題においても、過去問を反射的に解けるようになるまで習熟しなければなりません。このパターン・形式・問われ方がきたらこういう方針で解いていく、そういう思考を瞬時に行います。そんなの問題のパターン暗記で、本当の勉強ではない、と思う方もいらっしゃると思いますが、そうではありません。基礎・基本の知識、標準的な問題の解法を瞬時に再現できるようになってから、それらの組み合わせである応用問題・発展的な問題が解けるようになるのです。

 

問いに対する応答を1秒以内にできるか。それを受験勉強においては意識しないといけません。