「部活」論

 中学生によくあるのが、「部活問題」です。

 特に運動部に多いのですが、「部活で疲れて勉強できない…宿題もやってない」という、顔が欠けたアンパンマン状態であることもあります。下手すると宿題をしてきていない上にマンツーマン指導の授業でも眠たそうな生徒までいます。

 

 こうした生徒たちを見て思うのが、「部活動は何のためにあるのだろう」ということです。当然のことですが、中学生の仕事は勉強をすることです。部活をするために学校に行っているのではありません。誰でもわかるはずのことなのに、早朝から朝練、放課後は夜まで練習、土日は試合と、なぜこうも中学生に部活をさせたいのかと思うこともあります。

 

 もちろん、部活動そのものを否定するわけではありません。部活動は体力や精神力を涵養し、その生徒の成長に資する部分も大きいとは思っています。ただ、その「程度」が問題なのです。行き過ぎた部活動は害悪以外の何物でもないと思います。

 

 文武両道、勉強と部活動の両立があるべき姿だ、という方もいらっしゃるでしょう。それは半分は正しいですが、半分は間違っています。なぜなら「両立」ができる生徒はそもそも「超人」だからです。朝も夜も運動をして、帰宅してから塾に行って勉強して…を繰り返せる生徒はほんの一握りです。多数の生徒が実現できないという事実から目を背け、「べき論」に逃げてはいけないと思います。

 

 これはあくまで私の個人的な意見ですが、「行き過ぎた部活」で疲弊しているなら退部すべきだと思います。極論かもしれませんが、勉強と部活との両立ができなくて希望の高校に行けなかったとしても、誰も責任は負ってくれないのですから、そうする以外にないと思います。もちろん、適度かつ適切な部活動は大いに楽しんでほしいです。

 

 「部活動」の名のもとに生徒を疲弊させることなく、生徒の将来をより長いスパンで見ていくことが必要です。