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本当にあったこわい話

時は2004年3月。

福岡県公立高校入試の日でした。

その受験生が受けたのは修猷館高校。


当時の公立高校入試問題は現在とは異なり、「300点満点のうち270点の得点でも修猷館に不合格」という「ミスが許されない」問題でした。


国語、数学、理科、社会…


その受験生はこれまでの勉強の成果を証明するかのように、淡々と問題を解いていきました。


事件が起こったのは、最後の科目、英語の時間でした。


福岡県公立高校入試の英語では、例年最後の問題が自由英作文です。この受験生は英語が苦手なわけでもなく、ソツなく書き上げました。


しかし、試験終了5分前、その受験生は思わぬ行動に出ます。


自由英作文の答案をすべて消したのです。


自由英作文の配点は、60点満点中8点。白紙で出せば当然点数はありません。それはすなわち「不合格」を意味します。


どうしても自分の答案に納得できず、5分で自由英作文を書き直すという暴挙に出た彼は必死に書き続けました。過ぎゆく時間、焦る受験生。最後の文にピリオドを打ったとき、「解答を止めてください」の合図。


その受験生は力が抜け、抜け殻のように座っていましたーーー


もう皆さまお気づきでしょうか。この「受験生」は菊池です。


この経験から、私は「試験には魔物が潜んでいる」と思うようになりました。人間は土壇場で信じられない行動に出ることがあるのです。


皆さまはこのようなことがないよう、日々の鍛錬と試験慣れをしていただければと思います。